司法試験ってどんな試験？おすすめの司法試験参考書・法律書のご紹介

2022年7月18日2024年4月5日買取コラム,専門書・学術書,法律書,専門書アカデミー

※2024年4月5日更新

いつもブックスドリームのブログをご覧いただきありがとうございます。

今回は、最近のニュースでちらほらと見かける「司法試験」についてご紹介したいと思います。

11月5日、法務省より「司法試験予備試験」の合格者が467人だったという発表がありました。
また、今年は17歳での合格者が現れ、最年少記録を更新されたそうです。

まず、そもそも「司法試験」って何？というところからご紹介いたします。
（以下、法務省「司法試験の概要」より）

裁判官，検察官又は弁護士となろうとする者に必要な学識及びその応用能力を有するかどうかを判定する試験であり，
法科大学院課程における教育及び司法修習生の修習との有機的連携の下に平成１８年から実施されています（司法試験法第１条第１項，第３項）。

試験は、筆記試験にて短答式・論文式のものが4日間かけて行われます。
短答式は、憲法・民法・刑法の3科目から出題され、
論文式は、公法系科目（憲法及び行政法に関する分野の科目）
民事系科目（民法，商法及び民事訴訟法に関する分野の科目）
刑事系科目（刑法及び刑事訴訟法に関する分野の科目）
選択科目（倒産法，租税法，経済法，知的財産法，労働法，環境法，国際関係法〔公法系〕，国際関係法〔私法系〕のうち受験者のあらかじめ選択する１科目）の4科目から出題されます。

また、上記科目の中で1つでも最低ラインに達していなかった場合、不合格となります。

試験期間は毎年5月中旬の4日間、受験者は毎年3500人ほど。合格率は20％～25％の厳しい試験です。

さらに、この司法試験は誰でも受験ができるわけではなく、法科大学院の課程の修了又は司法試験予備試験の合格により得られます。
上記の最年少記録された方はこの「司法試験予備試験」を合格されたということですね。

「司法試験予備試験（以下予備試験）」は、司法試験への間口を拡げるために導入されたものであるため、受験資格に制限はなく、誰でも受験することができます。
ただし、当然司法に関わる資格ですから、厳しく3度に分けて試験が行われます。
5月に筆記（短答式）試験、7月に筆記（論文式）試験、10月に口述試験が行われ、それぞれを合格しないと先には進めません。
つまり、5月の筆記試験を合格しても、7月の筆記試験が不合格ならば、10月の口述試験は受験できません。
全て合格して、晴れて司法試験の受験資格を手に出来ます。
一般的に1～2年ほどかけて勉強し、予備試験にのぞむといわれています。

予備試験の内容は、
5月の筆記（短答式）試験では、法律基本科目（憲法，行政法，民法，商法，民事訴訟法，刑法及び刑事訴訟法）・一般教養科目
7月の筆記（論文式）試験では、法律基本科目（憲法，行政法，民法，商法，民事訴訟法，刑法及び刑事訴訟法）・ 一般教養科目 ・法律実務基礎科目（民事・刑事）
10月の口述試験では、法律実務基礎科目（民事・刑事）

出題範囲や配点については、司法試験、予備試験どちらも法務省のページに記載されています。
範囲がかなり広く、また論文式は「○○○○と○○○○のどちらかを選択して解答」ということもあるので、事前に情報を調べておくためにもしっかりチェックしておきたいですね。

そんな厳しい道のり、「司法試験」「予備試験」の勉強にはもちろん、法律書や参考書が必要です。
たくさんの教材があり、専門のスクールもあります。

もちろん弊社でも多数取り扱っており、その中からオススメの教材をいくつか紹介させていただく前に、

以前に、法律書や司法試験はじめ法律に関する参考書・教科書・専門書について取り上げた記事もありますので、併せて参考にしてください。

それでは、「司法試験」「予備試験」の勉強にオススメの書籍をご紹介させていただきます。

司法試験といえば「六法全書」というイメージをお持ちの方も少なくないはず。
試験の範囲はかなり広いですが、基本は「条文」にあります。
試験本番では判例のない法文を読むことになるので、「判例つき」と「判例なし」のどちらも買うことをオススメされる方もいます。

入門書の定番といわれているシリーズです。
こちらは法科大学院未修者のために書かれた『法学入門』です。
堅いイメージのある内容を柔らかく記述してくれています。

基本事例を簡略化して記載されており、試験対策用テキストとして定評があります。
基本はまずここから。

 
これまでの裁判において、裁判所はどのような法律的判断を示してきたかを理解する必要があります。
そのために判例集というものが多数出版されており、関係者だけでなく、別業種でも興味をもって購入される方もいらっしゃいます。
ただ、初学者にとっては読みづらい場合もあるため、試験対策としては、基本を学んでから手を付けるのが良いとされています。

大学・高校受験と同じように、司法試験・予備試験にも過去問題集があります。
基本を学んだら、いよいよ実践問題に挑戦です。
どちらも法律専門の予備校から出版されているため、信頼度も高いです。

以上、オススメの紹介でした。
もちろんまだまだたくさんありますが、紹介した書籍からぜひチェックしてみてください！

さて、今回は「司法試験」について紹介してきましたが、司法試験に合格したあとはどうなるのか？
というところも気になるかと思います。
実は合格してもすぐに裁判官や検事、弁護士（法曹三者）になれるのかというとそうではありません。司法修習生としての期間ののち、修習試験を終え、やっと法曹資格（裁判官・検事・弁護士）を得られます。
まだまだ長い道のりがあります。
しかし、実は法曹資格を保有しながらも、法曹三者にならない方もいらっしゃいます。
社会の急激な国際化や社会事象の複雑多様化に伴い、新規事業拡大や、それに伴う社会問題やトラブルが急増しています。それは一般企業においても同じことです。
職業としての法務はもちろんですが、「資格」としても大きなニーズとして注目されています。これから法曹を目指す方も、法律に興味がある方も挑戦してみるのも良いかもしれません！

今回は「司法試験」についてと、おすすめの法律書や法律の教科書・専門書、司法試験の参考書を紹介しました。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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