絵本の賞と受賞作品~世代を超えて読み継がれる絵本たち~
皆さまこんにちは!
いつもブログをご覧いただき、ありがとうございます。
早速ですが、皆さまは何かで賞を取った経験はありますか?
私は学生の頃に卓球と習字で賞を取りました。人生で賞を取った経験はそのくらいでしょうか。
何か大きな賞を取ったことがある、そんな方もいるかもしれません。大変素晴らしいことです。
賞に選ばれるということはそれだけ素晴らしい作品を残した、功績を収めたということですよね。
賞は作品の価値の裏付けにもなると思います。
本に関する有名な賞をあげるとすれば「芥川賞」や「直木賞」などが有名ですね。
皆さま1度は聞いたことがあるのではないでしょうか。
もしかしたら受賞経験のある方もいるかもしれません。
では「絵本」はどうでしょうか。絵本の世界にもまた、たくさんの賞があります。
今回はそのうち3つをピックアップし、それぞれの受賞作品も一緒にご紹介します。
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1.日本絵本賞
公益社団法人全国学校図書館協議会が主催する、日本国内で出版された絵本に贈られる賞です。
絵本芸術の普及、絵本読書の振興、絵本出版の発展に寄与することを目的としています。
1978~1992年まで全国学校図書館協議会と読売新聞社が主催していた「絵本にっぽん賞」を継承し1995年から開始されました。前年に日本国内で出版された絵本を対象とし、特に優れた絵本に「日本絵本賞大賞」が、優れた絵本に「日本絵本賞」が、翻訳絵本の優れた絵本に「日本絵本賞翻訳絵本賞」が贈られます。
以下では過去の「日本絵本賞大賞」受賞作品を3つ、ピックアップしてご紹介します。
第1回(1995年) あきやまただし『はやくねてよ』
ねむれなくてぶたさんのかずをかぞえるこうたろうくん。1ぴき、2ひき…290ぴきまでかぞえたけれど、ねむれない。そこで…。(岩崎書店より)
第13回(2007年)及川賢治/竹内繭子『よしおくんがぎゅうにゅうをこぼしてしまったおはなし』
チョコレートパンを食べて牛乳を飲んでいたよしおくんは、牛乳瓶をたおしてしまいました。
こぼれた牛乳は勢いを増して…。(岩崎書店より)
第27回(2021年) しおたにまみこ『たまごのはなし』
ある日とつぜん目をさましたたまご。はじめて歩き、はじめて話す。マシュマロを起こして、キッチンの台を降り、探検にも出かけます。読めばよむほどに引きこまれる不思議なお話を3話収録。(ブロンズ新社より)
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児童出版文化の向上に貢献すると認められる、幼年ならびに少年少女に奨めたい優れた作品および作家に贈られる賞です。元々は小学館が1952年に創業30周年を記念して文学部門と絵画部門の2部門からなる「小学館児童文化賞」を設立、その後1960年(第9回)から「小学館文学賞」と「小学館絵画賞」に独立しましたが、この2つの賞が1996年に「小学館児童出版文化賞」として発展的に統合しました。
以下では過去の受賞作品を3つ、ピックアップしてご紹介します。
第33回(1984年)長新太『みんなびっくり』
昼寝をしているゾウのお尻に、いたずら子ザルが、もうひとつの顔を描いてしまいました。
前と後ろにふたつの顔!そうと知らずに散歩をするゾウを見て、ワニもビックリ、ゴリラもビックリ、みんな逃げ出して…。(こぐま社より)
第57回(2008年)長谷川義史 『ぼくがラーメンたべてるとき』
ぼくがラーメンたべてるとき、地球の裏側でなにがおこってる?世界の子はなにしてる?
遊んでる、働いてる、倒れてる…。長谷川義史が世界の子たちへ平和への願いをこめました。
(教育画劇より)
第68回(2019年)田中清代『くろいの』(第25回 日本絵本賞も受賞)
ひとりでいるときの子どもの心に優しく寄り添ってくれる不思議な生きもの、くろいの。
そのくろいのとわたしの愛おしくなる出会いを描いたあたたかな絵本。(偕成社より)
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3.講談社絵本賞
元々は、講談社創業60周年を記念して「講談社出版文化賞」という名前で創設された講談社主催の賞です。新分野の開拓と質的向上をはかり、出版文化の発展に寄与することを目的としています。さし絵・写真・ブックデザイン・児童漫画・絵本の5部門に分かれていましたが、第50回を機に、絵本賞のみが「講談社絵本賞」と名前を変えて現在まで継続しています。
以下では過去の「講談社絵本賞(第1~49回は絵本賞)」受賞作品を3つ、ピックアップしてご紹介。
第6回(1975年)なかえよしを/上野紀子『ねずみくんのチョッキ』
おかあさんがあんでくれた、かわいいチョッキ。“ちょっときせてよ”と動物のなかまたち。
あらあら、チョッキがどんどんのびて…。(ポプラ社より)
第21回(1990年)林明子『こんとあき』
こんは、あきのおばあちゃんが作ったキツネのぬいぐるみ。
あきが成長するにつれ、こんは古びて、腕がほころびてしまいました。
あきはこんを治してもらうため、こんと一緒におばあちゃんの家に向かいます。
あきは、電車でこんとはぐれたり、犬に連れさられたこんを探したりと、大変な目にあいます。
こんとあきは無事におばあちゃんの家につくことができるのでしょうか?(福音館書店より)
第53回(2022年)堀川理万子『海のアトリエ』(第71回 小学館児童出版文化賞も受賞)
おばあちゃんの部屋には、女の子の絵がかざってある。「この子はだれ?」って聞いてみたら、「この子は、あたしよ」って教えてくれた。びっくりするわたしに、おばあちゃんが話してくれたのは、海辺のアトリエに暮らす絵描きさんと過ごした夏の日のこと、おばあちゃんにとって、いつまでも色あせない、特別な思い出だった。(偕成社より)
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以上、日本における絵本の賞とそれぞれの受賞作品をピックアップしてご紹介しました。
受賞作品を調べていると、幼い頃に触れ合った絵本がたくさんあって大変懐かしい気持ちになりました。また、読んだことのない最近の絵本も、表紙やタイトルをみるだけで読んでみたくなるようなものばかりでした。
スマホでも簡単に動画が観られる近年、お子さまがいる家庭であっても絵本を読む機会は少なくなったかもしれません。しかし絵本には世代を超えて読み継がれる素敵な作品がたくさんあります。
今回紹介した賞や受賞作品も参考にしつつ、皆さまも童心に帰って気になる絵本を手に取ってみてはいかがでしょうか。
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