公務員試験ってどんな試験?おすすめの公務員試験参考書のご紹介
いつもブックスドリームのブログをご覧いただきありがとうございます。
「将来なりたい職業ランキング」で常に上位を飾る「公務員」。
理由として多いものは、「国や人のためになる仕事をしたい」「安定職」「クリーンな職場」というイメージからだそうです。
「公務員」とひとくちに言っても、イメージするものは「警察官」「先生」「市役所の人」などなど。
まずは、「公務員」とは何かの説明から入りましょう。
公務員(こうむいん、英: public servant, civil servant)は、国および地方自治体、国際機関等の公務、すなわち公共サービスを執行する職員のこと。または、その身分のこと。(出典:Wikipedia)
警察官など以外にも、「公立図書館員」や「消防団」「ハローワーク」の方も公務員といえます。
公務員は「国家公務員」と「地方公務員」の2種類に大別されます。
その中で一部ですが、以下のような職種があります。
・警察官/消防官/教員/市役所職員
・国家一般職/国税専門官/裁判所事務官/自衛官
・東京都庁・大都市圏県庁・特別区・政令指定都市職員/労働基準監督官
・国家総合職/外務省専門職員/国会職員
東京大阪などの大都市の運営に関わる職種、国家としての役割の大きな職種だと、当然難易度が高くなります。
また、任用制度の違いや職務内容から「一般職」「特別職」と2つに大別されます。
国会議員や市長など、選挙や政治的に任命されるものなどが「特別職」にあたります。
ニュースなどでも聞きおぼえがある言葉ですね。
そして、「公務員試験」とは
公務員試験(こうむいんしけん)は、公務員としての任用に適格と認められる候補者を選抜する目的で国や地方公共団体が実施する試験である。国家機関職員である国家公務員を採用する国家公務員試験と、各地方公共団体職員である地方公務員を採用する地方公務員試験に大別される。手法は職種別に様々だが一般に筆記試験と面接などの人物試験が採られている。(出典:Wikipedia)
職種によって難易度、内容、開催時期もバラバラで、実は一年中各所で試験が行われています(一年に一回ずつ)。
国家公務員試験には、特別職を採用する「国家公務員採用試験」と、一般職を採用する「一般職試験」「総合職試験」「専門職試験」に分かれ、
さらに経験の有無や、教養の範囲を定め「院卒者試験」「大卒程度試験」「高卒者試験」「経験者採用試験」など合計14種類に分かれ、毎年15回実施されています。
地方公務員試験は、各地方公共団体によって大きな差異がありますが、一般的な事務や技術的業務に関する職員を採用する試験を「上級(大学卒程度)」「中級(短大卒程度)」「初級(高校卒程度)」に区分しているケースが多いです。
「○○県 地方上級(大卒程度)」等表紙に書いてある参考書を見かけたこともあるかと思います。
試験日程については、地域や職種、区分によって異なるため、人事院のホームページや参考書などの採用案内を参考にしましょう。
試験科目については、地域や職種、区分によって異なりますが、大きく「筆記試験」と「人物試験(面接)」に分かれます。
大卒程度の筆記試験の場合「教養試験」「専門試験」「論文試験(教養記述)」「専門記述」の4種類に大別されます。
公務員は、法律を含めて国や地方の運営において重要な決まり事を扱う職種です。
筆記試験をクリアしていないと、人物試験には臨めないため、「勉強は苦手だけど、人柄で…」はもちろん通用しません。
●教養試験(筆記試験)
「知識分野」…誰もが高校までに学んだ科目が対象の分野です。
・人文科学 - 日本史、世界史、地理、文学芸術、思想、国語
・社会科学 - 政治、経済、社会
・自然科学 - 数学、物理、化学、生物、地学
・知能分野 – 現場での判断など対応力が試される分野です。
・文章理解 - 現代文、英文、古文、漢文
・数的処理 - 判断推理、数的推理、資料解釈、空間把握
・時事問題
幅広い分野から出題されます。選択式問題もありますが、「全問必答」といわれています。
どんな問題が出ても、答えられるようにしないといけません。
●専門試験(筆記試験)
・法律系科目 - 憲法、民法、行政法 地域や職種によっては、刑法、労働法、商法、国際法等が加わることがある。
・経済系科目 - 経済理論、財政学、経済政策、経済事情、経済史 地域や職種によっては、経営学、国際経済学、計量経済学、統計学、会計学等が加わることがある。
・行政系科目 - 政治学、行政学、国際関係、社会学、社会政策、時事問題 国家II種(短大・高専・大卒程度)試験の場合、教育学や心理学も出題される。
地方公務員の事務職には、事務処理能力試験のみで、上記試験が課されない場合もあり、土木や建築等を扱う理系(技術)公務員の場合は、数学・物理学・化学等が「工学基礎」として課されます。
解答は記述式、択一式と記述式の組み合わせ、論文方式と多岐にわたるため、幅広く詳しい知識が試されます。
●人物試験
人間性はもちろん、職務に関する専門性や適性検査を行う。自己PRや、擬似プレゼンテーション・ディベートも行われる場合があります。
警察官や消防官の場合は、体力検査が行われます。
地方公務員試験では、次回に三次試験を行うこともあり、個別面接や身体検査が行われます。
一般的には、筆記試験では7割程度の正解率が必要と言われています。
必要な勉強時間は800〜1500時間といわれ、約1〜2年ほど必要といわれています。例えば1日3時間毎日(365日)行えば1095時間になります。
新卒採用を目指す場合は、授業・ゼミ・課題(必要であればアルバイト)をこなしながらになるため、早い段階からスケジュールを立てないといけません。
また、職種によっても異なるため、上記時間はあくまで目安ですが、「1000時間勉強した」「毎日◯時間勉強した」という事実は自信にもつながるため、目標の一つにしても良いかもしれません。
「公務員」と「公務員試験」について”おおまかに”説明しましたが、関わる職種によってかなり異なり、また幅広い知識が必要なため、ざっくり「公務員になりたい」では通用しません。(非常勤など試験がない場合もありますが…)
自分のなりたい職種をしっかり考え、対策しなければなりません。
「公務員試験」対策のために、たくさんの企業が「セミナー」「通信講座」を行なっており、「筆記試験」があるということは、「過去問集」や「参考書」ももちろん出版されています。
それでは、弊社でも取り扱いがある定番の公務員試験の「過去問集」や「参考書」をいくつかご紹介します。
地方上級 教養試験 過去問500 2024年度版 (公務員試験 合格の500シリーズ) |
定番中の定番の一冊です。
書店でもよく見かける問題集ですね。
問題と解説が1ページに収まっているためとても見やすくなっています。
公務員試験 新スーパー過去問ゼミ7 文章理解・資料解釈 (新スーパー過去問ゼミ7) |
こちらは科目別で構成された問題集です。
直近3年分の問題から掲載されています。
開いたまま机の上に置ける特殊な製本方式で作られています。
2023-2024年合格目標 公務員試験 本気で合格!過去問解きまくり! 【1】数的推理・資料解釈(最新 ! 22年度問題収録) (教養試験対策) (公務員試験過去問解きまくりシリーズ) |
「セミナー」や「通信講座」も行なっているLEC(東京リーガルマインド)が編集/著作を手掛けるシリーズです。
この表紙も書店でみかけたことがあるのではないでしょうか?
「解きまくりシリーズ」というだけあって、豊富に問題が収録されており、「繰り返し」解くことに特化してます。
大卒程度 公務員試験 畑中敦子の数的推理の大革命! 第3版(公務員試験 教養試験対策) (畑中敦子シリーズ) |
ワニのキャラクターで有名な通称「ワニ本」といわれる「畑中敦子シリーズ」。「数的処理のレジェンド」といわれる著者による、速解テクニックが掲載されています。
ワニの小太郎も、淡白な受験勉強を少しほぐしてくれますね。
受験ジャーナル5年度試験対応Vol.1 |
こちらは問題集ではなく月ごとに刊行されるタイプの情報誌です。
公務員試験の内容についてはもちろん、学習プランや、現役講師による解説やコラムなどさまざまな特集が収録されています。
過去問のアーカイブも掲載されています。
以上、定番書籍の紹介でした。
それぞれの科目に特化したものなど、さまざまな参考書があるため、自分に必要なものを見極めてチェックしてみてください!
さて、今回は「公務員」「公務員試験」について紹介しました。
令和5年度の国家公務員採用一般職試験(大卒程度試験)では、官公庁に携わる、最高難易度といわれる国家総合職の受験者数は「10205人」
最終合格者は「1360人」でした。
合格率は13.3%であり、倍率は7.5倍。約8人に1人が採用されています。
また、市区地方公務員試験の場合、受験者は「287394人」。最終合格者は「44832人」と倍率は6.4倍ですが、約9人に1人採用という状況です。
年々受験者は増えている傾向にあり、ネットワークの発展や急速なデジタル化に対応するためにも、若年層の採用も積極的に行われているとのことです。
また、大手企業などでも取り入れられるSPI(総合適性検査)を取り入れる地域もあるようです。
「人のためになる仕事がしたい」と思いながら「将来なりたい仕事」を模索しているアナタ!
「公務員」という選択肢も視野に入れて、勉強してみてはいかがでしょうか?
最後までお読み頂きありがとうございました!
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