難しい本・分厚い本の読み方を伝授!苦手な人も読めるようになる10のポイント

2024年1月6日買取コラム,読み方,使い方・コツ,専門書・学術書,大学の教科書,技術書

※2024年10月1日更新

ブックスドリーム 編集の高橋です。

いつも弊社ブログをお読みいただきありがとうございます。

大学で勉強をしたり研究をしたり、専門的な技術を学んだりする際には、難しい専門書や分厚い学術書を読む必要があります。しかし、難しい本や分厚い本を読むのは非常に時間がかかり、大変な思いをしながら勉強している方も少なくありません。

そこで今回は、参考書や専門書・大学の教科書、医学書を専門に15年以上買取と販売を行い、500万名以上にご利用いただき、40万件以上の買取と3600万冊以上の取扱い(2024年1月時点)をしてきた弊社が、難しい本や分厚い本を読むのが苦手な人のために、本を読む際の重要なポイントについて解説していきますので、日々の勉強に悩んでいる方はぜひ参考にしてください。

専門書・学術書
専門書・学術書
技術書
技術書

難しい本にはさまざまな種類がある

一般的に、学業や研究で使われている書籍はいくつかの種類に分類されています。まずはそれぞれの本の種類について解説していきますので、1つずつチェックしてみてください。

専門書・学術書

専門書や学術書は、大学の勉強や専門的な分野の職業についている人が必要な知識を得るために使います。教科書や参考書などとは違い、難解で読みづらいものがほとんどです。

技術書

プログラミング言語や建築技術などに関する、技術的な情報が記載されているのが技術書です。プログラマーや建築家など、専門的な技術を必要とする職業についている人や、その分野の大学などで利用します。

難解な技術書の読み方については、以下の記事で詳しく解説していますので、是非こちらも参考にしてみてください。

【関連記事】難解な技術書の読み方!苦手な人も実践できる11のポイントを解説します

哲学書

哲学書とは、人文系の学問を学ぶ人が読むもので、特に難解な書物として知られています。カントやデカルトなど、昔の知識人がまとめた考え方を知ることができ、現代でも多くの方が愛用しています。人はなぜ生まれてきたのかなど、難解な内容が多く書かれているのが特徴です。

論文

論文とは、科学や医学など、特定の分野に関する研究結果を記録した書物のことです。実験内容や検証結果などをもとに論理展開していき、結果が導かれるまでをまとめています。

大学などで研究をする際には必須の書物であるほか、専門的な分野の職業についている人も利用することがあります。なお、論文はまとめられて専門書や学術書などに引用されることも少なくありません。

難しい本・分厚い本を読むモチベーションが上がらない理由

難しい本や分厚い本を読むと、なぜやる気がなくなってしまうのでしょうか?ここからは、その理由について見ていきましょう。

面倒くさい

難しい文章を読んだり、大容量の本を読んだりのするのは時間がかかり、単純に面倒です。あまりに面倒だと、いつのまにか読まなくなってしまうようになります。

効率に読む方法がわからない

難しく長い文章は効率的に読まないと、なかなか読み終えることができません。素直に最初から最後まで読むと多くの時間と労力がかかり、次第にモチベーションも下がってしまうでしょう。

難解な文章を読むと疲れる

専門書や学術書には難解な文章が多く、簡単に理解できません。1つのセンテンスを読むのに時間がかかると疲れてしまい、読みたくなくなってしまうことが多いです。

難しい本・分厚い本の読み方を伝授!絶対に押さえておきたい10のポイント

勉強や研究に欠かせないものである以上、難解な書物でも読み進めていく必要があります。ここからは、難しい本や分厚い本を効率よく読むための10のポイントについて解説します。

ポイント

①とりあえず本を手に取ってみる

どんなに難しそうで分厚い本でも、まずは手に取ってみましょう。手に取って目次をチェックし、内容をさっと読んでみてください。そうすることで読むきっかけを作ることができ、得られる知識がわかれば読みたいという気持ちが生まれるかもしれません。

②時間を決めて読む

難しく分厚い本は読むのに時間がかかるので、一気に読もうとするのはやめましょう。30分や1時間など、ある程度時間を決めて、読むことをおすすめします。ストレスも溜まらず、無理なく読み進められます。

③「目次」「はじめに(序章)」を必ず読む

「目次」や「はじめに(序章)」はじっくり読み、どのような構成でどんな内容が書かれているかを把握しましょう。ピンポイントで読みたい場所を探せるほか、自分に必要な内容がどこに書かれているかもわかります。また、著者の意図を把握することで、本筋からの逸脱も防げるようになります。

④自分が必要だと思う章に絞ってじっくり読む

分厚い本を読む場合、最初から最後まで通して読むのはあまり得策とはいえません。全部読むと膨大な時間がかかってしまうので、必要な箇所をピンポイントで読むことをおすすめします。そうすることで、必要な知識や技術を短時間で身につけられるでしょう。

⑤使われている言葉に注目する

膨大な文章の中から効率よく重要な箇所を読み取るために、使われている言葉に注目するのもよい方法です。接続詞や結論や根拠をあらわすときに使う単語に着目すると、簡単に重要なことが書かれている箇所がわかり、知りたい結論や根拠をスムーズに見つけられます。実際に読むときは、以下のような言葉に着目して読み進めてみてください。

<重要な言葉の例>
・つまり
・このように
・結論
・以上のことから
・(冒頭で)○○についてここで述べる
・○○といえる
・○○と考える
・○○ということは確実である
・必ず~
・○○ということは確かだ

これらの言葉が出てくる箇所に重要な事柄や結論が書かれていることが多いため、全体像を把握しつつ、これらの言葉が使われている文章の前後から読んでいくようにしましょう。

⑥重要なポイント、わからない箇所はノートにメモを取る

本を読んでいてわからない箇所が出てきたらそのままにせず、ノートに記録しておきましょう。時間が取れたときに調べたり教授に確認したりすることで、より理解が深まります。

⑦自分なりに要約してみる

重要な事柄は、自分なりに内容をノートなどにまとめて要約してみましょう。自分の言葉で書き残すことで、比較的難しい内容でも覚えられるようになります。

⑧蓄えた知識をアウトプットする

ある程度知識を得たら、知識をまとめたノートを作ってみましょう。ノートを作成した後は、ゼミ形式で人に説明してみるのもおすすめです。知識をアウトプットすることで自分の中で考えがまとまり、より深い理解につながります。

⑨一度、否定的な立場で読んでみる

一度読んだ本を、今度は否定的な立場から読んでみましょう。たとえば、Aという理論を確立した本を読んだのなら、Aの理論を否定する立場から読んでみます。

Aの理論否定するためには、その理論展開の穴を探したり、相反する理論や実例の存在を探したりするでしょう。その理論を単に信じるのではなく、あえて否定の立場になることで、Aの理論の理解がより深まるようになります。

⑩1冊の本だけに頼りすぎない

一冊の本だけに頼りすぎると、知識が偏ってしまいます。特に本が古いと当時の知識しか覚えられなくなってしまうため、複数の本を読み、なるべく多くの情報に触れるようにしましょう。そのためには、その本が作成されたのはいつなのか、どのような立場から書かれているのかなどを把握しておくことが重要です。

また同じテーマを扱っていても、理論だけを中心にしている本がある一方、実例を豊富に扱っている本など、本によって内容が異なることが多くあります。さまざまな種類の本を手に取って、幅広い知識を身につけましょう。

まとめ

今回は、難しい本や分厚い本を読むときに押さえておきたい10のポイントについて解説しました。読み進めていくことが難しい本は、時間を決めて読む、重要な箇所をノートにメモするなど、読むときにはいくつかの工夫が必要になります。取り入れやすいものあれば比較的難しいものもあるので、自分に合うかどうかを確かめながら実践していくことが重要です。

また、1冊だけを読むのではなく、同じジャンルの本を数冊読むという方法もおすすめです。作者それぞれの視点で書かれている文章を読むことで、頭の中にあった断片的な知識がつながり、一気に理解が深まるようになります。最初は時間がかかるかとは思いますが、自分のペースを守りながら多くの知識に触れてみてください。

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最後までお読み頂きありがとうございました!

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