参考書・問題集選びは大学受験成功に大きく関わる!参考書・問題集の選び方のポイントについて解説

※2025年2月18日更新
ブックスドリーム 編集の玉置です。 いつも弊社ブログをお読み頂きありがとうございます。
大学受験のために参考書や問題集を使っている人や、これから参考書や問題集を購入予定の人も多いのではないでしょうか。大学受験を成功させるためには、参考書・問題集の選び方が大切です。そのため、参考書・問題集を「評判がいいから」という理由だけで選ぶのはおすすめしません。
それでは、参考書・問題集はどのように選べばいいのでしょうか。今回は、参考書や専門書、医学書、予備校テキスト・教材を専門に16年以上買取と販売を行ってきた弊社が、参考書・問題集を選ぶ際の5つのポイントと、その勉強法について紹介していきます。
目次
大学受験を成功させるには問題集選びが重要
問題集は、問題を解くスピードや実践力を鍛えるためのものです。受験は制限時間内に問題を解くスピードとともに、体力や集中力も必要となります。また、参考書で身につけた知識を実際にアウトプットするためにも問題集は必要です。
しかし、問題集の選び方を間違えると、「Aの問題集は合わないからBを使う」「Bも合わないからCを買う」というように、問題集を次から次へと買ってしまいます。中途半端に問題集をやってしまうと、実践力や実力の把握も中途半端になってしまうでしょう。
高校受験にも参考書・問題集は必要?
書店に並ぶ多くの参考書は大学受験用ですが、高校受験を控えた中学生に向いた参考書・問題集も多く販売されています。中学生にも参考書が必要かどうかは、本人の学習スタイルや将来の目標に合わせて決めましょう。
授業の内容に付いていけない場合や、高校受験に向けた勉強をしたい場合は、参考書の購入がおすすめです。大学受験ではお馴染みの問題集「赤本」も、全360校に対応するシリーズを販売しています。
反対に、授業で習ったことを理解できていて、定期テストに向けた対策をしたい人は、基本的に参考書を買う必要はありません。ただし実践的な問題を解いて試験に慣れておきたい場合は、問題集を購入して使うと効果的です。
参考書・問題集・教科書はどう違う?
参考書は、1人で勉強をしたい学生に向けて作られています。先生や講師の解説がなくても勉強を理解できるように、解説が充実していてわかりやすいことが特徴的です。教員採用試験など、受験以外の参考書も多く販売されています。
問題集は参考書の一種で、文字通り問題の出題に特化しています。参考書のように充実した解説は記載されておらず、入試など試験本番に向けて、問題を解く訓練用に活用するのが問題集です。
一方の教科書は、学校や塾の授業で使用するテキストです。先生や講師の解説がつくことを前提に作られており、要点が簡潔にまとめられています。このため、教科書だけでは、勉強の細かい箇所・難しい箇所を理解するのが困難です。
参考書・問題集の選び方のポイント7つ
参考書・問題集は、以下の7つのポイントを押さえて選びましょう。
1.参考書・問題集を使う目的を決める
2.問題の難易度から選ぶ
3.解説の充実度を確認する
4.大学受験までの時間を考えて選ぶ
5.教師や先輩からおすすめの参考書・問題集を教えてもらう
6.書店で中身を確認しながら自分に合ったものを選ぶ
7.気になった参考書・問題集が複数あったら内容を比較する
ひとつずつみていきます。
①参考書・問題集を使う目的を決める
まずは、参考書・問題集を使う目的を決めます。「参考書も必要だから問題集も必要だろう」「みんな使っているから」と、目的もなく買うのはやめましょう。
苦手分野を克服するため、スピードを身につけるため、問題に慣れるためなど、目的をもって参考書・問題集を選ぶことが大事です。
➁問題の難易度から選ぶ
2つ目のポイントは、問題の難易度から選ぶことです。全編をとおしてまったく問題が解けないほど難易度の高い問題集では、やる気も落ちて受験勉強さえも嫌になる可能性もあります。
また、一度で解ける問題が多ければ、問題集を解く必要がありません。使っている参考書と同じレベルの問題集を選ぶなど、難易度を把握して選ぶようにしましょう。
③解説の充実度を確認する
3つ目のポイントは、解説が充実しているかを確認することです。解説を読んでもわからない場合は、先生に質問をする必要があります。そのたびに時間を取るのは非効率です。かといって、わからない問題をそのままにするのは、問題集を取り組む意味がありません。
効率のいい勉強をするためにも、自分で解説を読んで理解できるほど、内容がしっかりとした参考書・問題集を選びましょう。
④大学受験までの時間を考えて選ぶ
4つ目のポイントは、本番までの時間を考えて参考書・問題集を選ぶ点です。あまりにも膨大な量だと、単元を網羅できない可能性があります。時間を逆算し、網羅できる内容の参考書・問題集を選ぶようにしましょう。
➄教師や先輩からおすすめの参考書・問題集を教えてもらう
5つ目のポイントは、教師や先輩に参考書・問題集をおすすめしてもらうことです。特に、自分が受ける大学や同じレベルの大学に合格した先輩に聞くと、より最新で的確な参考書・問題集を教えてもらえます。
身近にいない場合は、ブログやSNSで探すのもひとつの方法です。志望校に合格した先輩が、受験に使った参考書や問題集をまとめていることがあります。自分が目指す大学ではどの問題集が役に立ったか、情報収集をして参考書・問題集を選ぶと無駄がありません。
⑥書店で中身を確認しながら自分に合ったものを選ぶ
6つ目のポイントは、書店で中身を確認しながら自分に合った参考書・問題集を選ぶことです。表紙や帯、口コミだけで参考書・問題集の良し悪しを判断するのではなく、参考書・問題集を開いて目次や中身を確認しましょう。
中身を確認しないまま参考書・問題集を購入すると、イメージと違った内容の参考書・問題集をつかんでしまう場合があります。迷惑にならない範囲なら試し読みが容認されているので、自分の目で中身を確認してから購入する参考書・問題集を決めましょう。
⑦気になった参考書・問題集が複数あったら内容を比較する
最後のポイントは、気になった参考書・問題集同士の内容を比較してどちらを購入するのかを決めることです。比較するときは、同じ単元・項目のページ同士を比較すると、自分自身により適した参考書が見つかりやすくなります。
同じ単元だとしても、参考書や問題集によって書き方や説明の丁寧さなどが異なります。解説をすんなりと理解できるかどうか、書き込みをするスペースが十分にあるかどうかなどをチェックして、わかりやすくて使いやすい参考書・問題集を見つけましょう。
参考書・問題集の選び方に関する注意点5つ
参考書・問題集の基本的な選び方は先ほどご紹介したとおりです。それに併せて覚えておきたい注意点もご紹介しましょう。
<参考書・問題集を選ぶときの注意点>
1.ネット上や友達のおすすめを鵜呑みにしない
2.1度に購入するのは1冊だけにする
3.最新版以外の中古本には手を出さない
4.デザインの見やすさにも注目する
5.迷ったら学校や塾の先生にアドバイスを求める
それぞれのポイントを深掘りして解説します。
ネット上や友達のおすすめを鵜呑みにしない
インターネットやSNSに投稿されている口コミ・レビューや、友達や先輩などのおすすめを売鵜呑みにして参考書・問題集を購入するべきではありません。参考書の合う・会わないは人それぞれ異なり、成績の良い人がすすめたからといって、必ずしも自分にマッチするとは限らないのです。
他人の意見に左右されるのではなく、あくまでも自分にとって使いやすくて理解しやすい参考書かどうかを確認しましょう。
一度に購入するのは1冊だけにする
気合いを入れて一度に何冊も参考書や問題集を購入する人もいますが、結果的にすべて中途半端になる可能性が高いです。一度に購入するのは1冊だけに限り、その参考書・問題集を使い終えてから新しい参考書・問題集を購入しましょう。
参考書・問題集を使い終えるタイミングとなるのは「物足りない」と感じたときです。また、万が一購入した参考書・問題集が難しすぎるなどの理由でレベルの差を感じたときも、いったん諦めて現状のレベルに合った参考書を購入し直しましょう。
最新版以外の中古本には手を出さない
中古本(古本)の参考書・問題集を購入しても構いませんが、その場合はその本に最新の情報が記されているかどうかを確認しましょう。参考書や問題集は定期的に改定されており、古いバージョンの参考書・問題集を買ってしまうと、現行の授業や試験と本の内容が合いません。
デザインの見やすさにも注目する
内容と同じくらいこだわって選びたいポイントが「デザイン」と「レイアウト」です。参考書や問題集によって文字のフォントやサイズ、行間、色使いなどが異なります。どれが見やすいと感じるかには個人差があるため、ネットの評判はあてにならないこともよくあります。
文字でぎっしりと埋め尽くされた参考書・問題集のほうが、中身がありそうに感じるかもしれませんが、実際に使いやすいかどうかは別問題です。絵やイラストが多いほうが使いやすい人もいるので、自分が見やすい・使いやすいと感じる参考書・問題集を選びましょう。
迷ったら学校や塾・予備校の先生にアドバイスを求める
どの参考書・問題集を購入するべきか迷ったら、学校や塾・予備校の先生にアドバイスを求めましょう。先生は生徒の成績や長所・短所、学習の傾向やクセなどを知っているため、どのレベルやデザインの参考書・問題集が合っているのかを客観的に判断できます。
ただし、漠然とどの参考書・問題集が良いのかを聞くだけでは効果的な回答を得られません。教科ごとに2~3冊程度まで買いたい参考書・問題集の候補を絞り込んでから、どれを選べば良いと思うのかを質問してください。
問題集の効果を最大限引き出す!成績が上がる勉強法
問題集をただ解くだけでは意味がありません。最大限に活用してこそ、成績が上がり、合格へと近づいていきます。問題集の効果を引き出す3つの勉強法は、以下のとおりです。
1.はじめは完璧に解けなくても大丈夫
2.直接書き込まずに反復して解く
3.問題集の内容が身についたらレベルの高い問題集に変える
それぞれ説明していきます。
はじめは完璧に解けなくても大丈夫
問題集を最初に解くときは、完璧に解けなくても気にしないようにしましょう。はじめから完璧を求めても前に進まず、諦めてしまう可能性があります。
また、最初から完璧に解ける問題集は、自分のレベルに合っていないため解いても意味がありません。まずは、「1回目は完璧でなくてもいい」と思いながら問題を解きます。問題集を何度もしてから完璧に近づければいいので、1回目でわからない問題は飛ばしましょう。
直接書き込まずに反復して解く
問題集に直接答えを書く人もいますが、ノートに解答を書くことをおすすめします。問題集は一度解いたら終わりではありません。1回目で飛ばした問題を2回目に解く、2回目で間違えた問題を3回目に解く、というように反復して解くことが大切です。
そのため、問題集に直接書き込んでしまうと、2回目・3回目に解く際に答えが目に入ってしまいます。解答が見えると理解したつもりになり、本当にその問題が解けるかがわからなくなるでしょう。ノートに解答を書けば問題を繰り返し解けるため、間違えた問題を理解できるまで解けます。
また、ノートのほうが十分なスペースを確保できるため、メモやポイントを書き込めるのもポイントです。
問題集の内容が身についたらレベルの高い問題集に変える
問題集をやりこみ、内容が身についたら次の問題集へ挑みましょう。「間違えた問題がない」「完璧に近い状態まで解けるようになった」という場合は、レベルの高い問題集に変える時期です。
参考書・問題集は反復することが大切とお伝えしましたが、内容を理解したものをいつまでもやる必要はありません。次のレベルへと一段ずつ上がっていくことで、実力は伸びていきます。
【教科別】大学受験に使えるおすすめの参考書・問題集
ここまでは参考書・問題集の選び方について解説してきました。しかし参考書・問題集の種類はとても多く、簡単に絞り込めずに困っている人は多いかもしれません。そこでこの項目では、教科ごとにおすすめの参考書・問題集を数冊ずつご紹介します。
1. 【英語】おすすめの参考書・問題集
2.【国語】おすすめの参考書・問題集
3.【数学】おすすめの参考書・問題集
4.【理科】おすすめの参考書・問題集
5.【社会】おすすめの参考書・問題集
レベルアップさせたい教科から順番にチェックしてみましょう。
【英語】おすすめの参考書・問題集
・英単語なら『英単語ターゲット1900』

英単語の勉強におすすめの参考書は『英単語ターゲット1900』です。大学受験対策として必要な英単語がすべて掲載されているほか、頻出する英単語順に掲載されているため、効率よく英単語を学習できます。TOEICなどの試験に向けた基礎作りにもおすすめです。
・英文法なら『Next Stage 英文法・語法問題』

英文法を基礎からやり直したい人には『Next Stage 英文法・語法問題』をおすすめします。丁寧な解説が掲載されているため、学校の勉強で理解できなかった部分を見直しながら、演習問題を使って実力を確かめられます。
【国語】おすすめの参考書・問題集
・現代文なら『河合塾 入試現代文へのアクセス 発展編』

現代文の全体像をざっくりとつかみたい人におすすめなのが『入試現代文へのアクセス 発展編』です。掲載されている分野が幅広く、現代文の基礎作りに役立ちます。解説がわかりやすいとの評判が多く、独学でも理解しやすい参考書を求めている人に最適です。
・古文なら『河合塾 古文上達基礎編 読解と演習45』

古文を学習したい人には、河合塾の古文上達シリーズがおすすめです。漢文は句形を覚えると共通試験で高得点を取れます。この参考書は句形を中心としたものであり、解説の細かさ・わかりやすさにも定評があるため、学校の勉強でつまずいてしまった人の救世主になりえるでしょう。
【数学】おすすめの参考書・問題集
・数学を基礎から学びたいなら『高校数学Ⅱをひとつひとつわかりやすく。』

中学レベルの数学からやり直して基礎固めをしたい人におすすめの参考書です。数学は順を追って理解しなければつまずいた箇所を攻略できません。この参考書は中1からの単元が収録されており、なおかつイラストや図解も豊富なため、基礎作りに適しています。
・ハイレベルな受験対策を望むなら『数研出版 チャート式 数学1+A』

難関校対策のための数学参考書を求めている人には、数研出版のチャート式シリーズがおすすめです。演習量が多いことと、要点を抑えた簡潔な解説が特徴的といえます。レベル別に分けられており、最終的には東大の入試が解けるレベルへの成長を見込めます。
【理科】おすすめの参考書・問題集
・化学を学びたいなら『化学重要問題集 化学基礎・化学』

数十年間にわたって受験生を支え続けてきた化学参考書のベストセラーです。回答のみならず問題も細かく、中堅私立大から難関国公立大まで幅広い入試に対応できます。共通テスト対策としても有効で、マスターすれば9割は取れる程度の学力が身につきます。
・生物を学びたいなら『高校生物基礎の解き方をひとつひとつわかりやすく。』

文字どおり、高校の生物を基礎から学び直せる参考書です。ページ数は少ないですが、高校の定期試験で確実に合格点を取れるまでの知識を補えます。文字が大きく見やすいデザインなので、生物に苦手意識を持っている人でも使いやすい参考書といえるでしょう。
・物理を学びたいなら『漆原の物理明解開放講座』

代ゼミの人気講師による参考書で、入試で頻出する問題の解き方をまとめた問題集に仕上げられています。物理を基礎レベルから学べる参考書としては、解説が最も丁寧であり、意地悪な問題が出たときも落ち着いて対応できる能力を養える一冊です。
【社会】おすすめの参考書・問題集
・日本史を学びたいなら『日本史B 一問一答【完全版】』

共通テストから難関国公立大まで、すべてのレベルの入試問題に対応できる問題集です。過去25年分の入試問題がデータベース化して用語をランク分けしているため、現状のレベルが分かりやすく、志望校のランクに応じた学習を進められます。
・世界史を学びたいなら『山川一問一答 世界史』

世界史の一問一答集として最もポピュラーな参考書です。英単語を暗記する感覚で世界史の知識を身につけられます。多くの高校が教科書に採用する山川出版が販売する参考書なので安心感があり、マスターすれば記述・論述方式の試験でも良い結果に期待できる実力がつきます。
使い終わった参考書・問題集は「学参プラザ」に売ろう!
大学受験が終わったら使わなくなる参考書・問題集。これまでの努力の結果として残したい人や、反対に「もう見たくない!」という人もいるかもしれません。
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なお、当ブログの以下の記事では、参考書や赤本、大学受験の予備校テキスト・教材を高く売るためのコツやおすすめ買取店も紹介しています。買取サービスを利用するにあたって知っておくべきことや、知っておくと得することを厳選して紹介しています。
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まとめ
今回は、参考書・問題集の選び方と勉強法についてお伝えしました。
参考書・問題集は、自分のレベルに合ったものを何度も解くことが大切です。理解を深めたらレベルの高い参考書・問題集に変え、大学受験に向けてレベルアップしていきましょう。
なお、当ブログの以下の記事では、受験勉強をするにあたって必要不可欠な参考書の正しい選び方や参考書選びのコツ、高校生におすすめのわかりやすい参考書と教科別・志望校別におすすめの参考書、参考書を買ってから効率よく勉強するためのコツや注意点、参考書の使い方や読み方・書き込みのコツについても紹介しています。是非こちらも参考にして志望校合格を勝ち取ってください。
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