大学受験の過去問はいつから解き始める|何年分解くのか?合格へのポイントを解説

2024年11月2日使い方・コツ,赤本,勉強法

※2024年12月3日更新

ブックスドリーム 編集の”まえだ”です。

いつも弊社ブログをお読みいただきありがとうございます。

大学受験対策の1つとして、過去問を解くことが挙げられます。過去問を解くことは、志望校の出題傾向を知るために大切なことなので、多くの受験生が取り組んでいます。

しかし、これから大学受験対策を始めようとしたとき、過去問をいつから、どのくらいの年数をさかのぼって解けばいいのかわからないという方も多いでしょう。

そこでこの記事では、参考書や赤本、予備校テキスト・教材を専門に15年以上買取と販売を行い、500万名以上にご利用いただき、40万件以上の買取と3600万冊以上の取扱い(2024年1月時点)を行ってきた弊社が、大学受験の過去問について、いつから解き始めるのか何年分解くのかを中心に解説していきます。

大学受験に合格できるよう、効果的に過去問を活用したい方は、ぜひ参考にしてみてください。

赤本
赤本

過去問はいつから解き始める?

ポイント

「過去問を解くのは高校〇年生のときが良い」といった明確な答えはありません。高校1年生や2年生の時期に、すでに高校の学習内容をしっかり理解できているのであれば、早い時期から過去問に挑戦してみても良いでしょう。とくに第一志望校は、早めに解いておくことをおすすめします

しかし、過去問を初見の状態でチャレンジできるのは、1度きりです。そのあとは復習などに活用されますが、本格的な過去問演習として使いたいのであれば、高校3年生になってから解き始めることをおすすめします基礎力が伴っていない状態で過去問を解き始めても、時間の無駄となるだけでなく、過去問の使い方として非常にもったいないといえるでしょう。

第一志望

第一志望校の対策に使う場合は、夏休みから過去問を解き始めることをおすすめします。高校3年の夏休みでは、自分の現在の学力が、第一志望校のレベルとどのくらいの差があるのかを把握することが大切です。

夏休みは、受験勉強を本格的に始める方が多いです。まずは1年分を解いてみて、自分の学力を試してみましょう。

第二志望・第三志望

第二志望・第三志望校の対策に使う場合は、10月~11月頃から解き始めることをおすすめします。目安としては、第一志望の目途がついたあとに始めるといいでしょう。問題傾向や時間配分を確認することを目的としているので、第一志望校のように、慌ててやり始める必要はありません。

ただし、学力が伴っていない状態で解き始めても、時間の無駄になってしまう可能性があるため、ある程度実力が伴った状態で始めましょう。

併願校

併願校の対策に過去問を解くのであれば、高校3年の11月頃から過去問演習を開始しましょう。遅くても、1月までには開始しておくことをおすすめします。併願校は、すべり止めや実力相応校を選ぶでしょう。実力的にも無理のない範囲で行えることが予想されるので、あまり注力しすぎなくても大丈夫です。

赤本
赤本

過去問は何年分解く?

過去問は、一体何年分解けばいいのでしょうか。ここでは「第一志望」「第二志望・第三志望」「併願校」「共通テスト」「難関校」の5つにわけて、必要な過去問の年数を解説していきます。

ポイント

第一志望

第一志望校の過去問については、10年分を目安に解くことをおすすめします。設立されてから年数が経っていない大学の場合は、10年分を手に入れられない可能性があります。その場合は、入手できる年数分をできるだけ解いておきましょう。

第二志望・第三志望

第二志望・第三志望校の過去問は、5年分解いておくことをおすすめします。第二志望・第三志望の受験対策も大切ですが、ここに時間を使いすぎてしまうと、第一志望に対する対策がおろそかになってしまう可能性があります。過去問を解く場合は、注力するポイントを考慮してバランス良く取り組みましょう。

併願校

そのほかの併願校の過去問は1~3年分解いておくことをおすすめします。併願校は、第一志望に届かなかった場合のすべり止めとして、重要な役割を持っています。併願校対策ばかりに時間を割いていては、本末転倒な結果になりかねません。

1~3年分を目安に過去問を解き、第一志望を優先しつつ、併願校対策も行っていきましょう。

共通テスト

共通テストの場合は5年~10年分を目安に解いておくことをおすすめします。共通テストでの出題形式に慣れたり、問題を解くための時間配分を考えたりするために役立つでしょう。そのためには、必ず時間を計りながら、過去問に取り組むことをおすすめします。

東大・京大・医学部などの難関校

東大・京大・医学部などの難関校の場合は、25年分を目安に解いておくことをおすすめします。25年分は大変な量ですが、出題傾向に慣れたり、典型問題を把握しておいたりするために必要です。過去問を意欲的に取り組むことで、本番でも知識を応用し、さまざまな問題に対応できるようになるでしょう。

東大の英語25カ年(難関校過去問シリーズ)

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合格するための過去問の使い方

過去問を活用するのは、大学受験対策に対して有効な方法です。しかし、ただ過去問を解けばいいというわけではありません。合格するために過去問を活用するのであれば、以下のポイントに気をつけましょう。

ポイント

<合格するための過去問の使い方>
・時間を計って解く
・必ず復習をする
・苦手分野を知る

それぞれのポイントについて、詳しく解説していきます。

時間を計って解く

過去問を解く際には、必ず時間を計りましょう。なぜなら、1つの教科を解くのに、どのくらいの時間がかかるのかを把握する必要があるからです。現在の自分の実力では、教科全体を解ききれなかったという場合、今後は時間配分を考える必要があるでしょう。

限られた時間のなかで効率的に問題を解くために、どうしても解けない問題を捨てる勇気を持ち、解ける問題から片付けていく練習にもなります。

必ず復習をする

過去問を解いてそれに満足してしまえば、本当に力をつけることは難しいです。解けなかった問題を中心に必ず復習し、自分に足りない部分を把握しましょう。足りない部分がわかれば、今後の課題も見えてきます。

大学入試では、同じテーマの問題がニュアンスを変えて出題されることも多いです。過去問を丁寧に復習し、わからないところをなくしていくことで応用力がつき、別の角度から出された問題も解ける力がつくでしょう。

苦手分野を知る

過去問を解いていくなかで、つまずくところがあった場合は、そこを苦手分野として認識しましょう。苦手分野を知ることで、今後は効率的に問題が解けるように工夫し、対策することが可能です。

実際の試験では制限時間があるため、苦手分野の問題は後回しにすることもあるでしょう。しかし、確実に得点につなげるためには、苦手を苦手のままにしておかず、弱点を克服できるよう努力しなければならないのです。

まとめ

過去問を解き始めるタイミングは、明確には定まっていません。しかし、実力が伴っていない状態で解き始めると、時間の無駄になってしまう可能性があるため、ある程度は基礎力を身に付けてから行いましょう。過去問を初見で解けるのは、1度きりです。基礎力がない状態で使ってしまうのは、非常にもったいないといえます。

過去問は、大学入試の出題傾向に慣れたり、時間配分を考えたりするのに役立ちます。本番では緊張して焦ってしまうことも多いため「試験問題に慣れる」という意味でも大きな力となるでしょう。

効率的に受験勉強をすすめ、第一志望校はもちろん、併願校や難関校に合格できるよう、自分の足りない部分を把握して弱点克服を目指しましょう。そのためには、基礎力が身に付いたうえでの過去問演習と、丁寧な復習が必要不可欠です。


なお、当ブログではこの他にも大学入試の過去問題集である赤本について、「使い方や買う時期、解き始める時期」「合格に近づく活用アイデア」効率的な解き方」「配点の調べ方」など受験に役立つ情報を紹介しています。

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ぜひこれらも参考にして、志望校合格に近づいてくださいね。


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【関連記事】過去の赤本を入手したい!Amazonなどすばやく調達できる店舗を紹介します


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