大学受験の勉強時間はどのくらい？習慣化のポイントなどもあわせて紹介！
※2024年12月3日更新
ブックスドリーム 編集の吉田です。
いつも弊社ブログをお読み頂きありがとうございます。
大学受験を意識し始めた高校生の多くは、まず「毎日どのくらい勉強すればいい？」と考えるでしょう。現状の学力や志望校のレベルによっても変わりますが、一般的な目安を知っておくことは、受験勉強の計画立てに大いに役立ちます。
そこで今回は、参考書や赤本、予備校テキスト・教材を専門に15年以上買取と販売を行い、500万名以上にご利用いただき、40万件以上の買取と3600万冊以上の取扱い（2024年1月時点）を行ってきた弊社が、大学受験に向けて、毎日どのくらい勉強すればいいのかを解説します。勉強を継続するための習慣化のコツもご紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
大学受験に向けた勉強時間はどのくらい？
大学受験を控えた高校3年生の1日あたりの勉強時間は、どのくらいなのでしょうか。
ベネッセ教育総合研究所が2021年に発表した『第4回 大学生の学習・生活実態調査報告書』によると、高校3年生の9月の始め頃、平日における学校の授業以外での勉強時間（学習塾や予備校、家庭教師、学校での課外の補習・講習での勉強時間も含む）の1日平均は、1時間28分でした。
ただし、調査に対して1時間以下と答えた方が約3割、4時間以上と答えた方も約3割となっているため、人によって差が大きいことがわかります。平均に近い1時間30分程度と答えた方は全体の7.9%で、5時間以上と答えた方（7.8%）とほぼ同数です。
少々古いデータですが、同じくベネッセ教育総合研究所が2012年に発表した『大学生が振り返る大学受験調査』の結果では、一般入試による大学入学者の1日あたりの学習時間は、以下のようになっています。
【高校3年生時期別・1日あたりの学習時間】
| 平均値 | 最頻値 | |
| 高3・4月 | 2.1時間 | 1時間未満 |
| 高3・9月 | 3.8時間 | 3時間以上4時間未満 |
| 高3・12月 | 4.8時間 | 7時間以上 |
高校3年生の4月の時点では、受験を見据えて、毎日長時間勉強をしているという方は少ないようです。夏休み明けの9月頃から本格的な受験勉強が始まり、入試直前の12月には、自由時間のほとんどを勉強に充てている方が多くなります。
2件分の調査結果から、上記表で示した内容が、受験を控えた高校3年生の一般的な勉強時間と言えるでしょう。
【学年別】合格に必要な勉強時間の目安
一般入試で国公立大学または私立大学を受験することを想定した、合格に必要な勉強時間の目安を学年別でご紹介します。
高校1年生・・・およそ450時間
高校1年生では、入試対策に取り組むというより、日々学校で習う内容の予習・復習を丁寧に行うことを意識しましょう。平日は1日1時間、土日には1日2時間ほど勉強をすると、年間でおよそ450時間になります。
基礎を確実に頭に定着させるためには、復習に重きを置いた勉強が大切です。その日のうちに授業の内容を振り返ってノートにまとめ直したり、ワークの問題をあらためて解いたりしてアウトプットを行ってください。
高校2年生・・・およそ950時間
高校2年生の冬頃から、入試本番を意識して勉強の計画を立てていくのが理想的です。遅くとも3年生の夏までには基礎固めを終わらせておくために、日々の予習・復習を継続しながら、1・2年生で習う範囲の苦手分野を克服することを目指しましょう。
平日は1日2時間、土日には3～4時間ほど勉強をすると、年間でおよそ950時間になります。部活などで忙しい日々を送る方も多い時期ですが、2年生のうちから毎日こつこつと学びを積み重ねていくことで、入試本番に向けた対策へのステップアップがスムーズにできますよ。
高校3年生・・・およそ1,800時間
春から平日は1日4～5時間、土日は8～10時間ほど勉強をすると、入試本番までの勉強時間はおよそ1,800時間になります。長期休みのタイミングや部活の引退後からは、受験勉強により力を入れましょう。
遅くとも3年生の夏までには基礎固めを終わらせ、秋からは応用・発展問題に慣れることに集中して志望校の過去問を解くなど、実践的な入試対策に取り組みます。入試直前は体調にも気を配り、特に十分な睡眠をとることを忘れないでください。
高卒生（浪人生）・・・およそ2,000時間
自宅や塾・予備校で受験勉強に専念する高卒生（浪人生）は、現役高校生よりも多くの勉強量が必要です。春から1日6～8時間、秋以降は10時間ほど勉強をすると、入試本番までの勉強時間はおよそ2,000時間になります。
授業や部活がない高卒生はスケジュールを自由に組めますが、現役生の頃と変わらず、毎日規則正しい生活を意識することが大切です。「勉強は夜にやろう」と先延ばしにすると生活が間延びしてしまうため、毎日午前中から勉強の時間をとり、余裕を持って夜を迎えられるようにしてください。
大学受験の勉強習慣化の実践ポイント
受験勉強は3年生になってから慌てて始めるのではなく、1年生のうちから、毎日少しずつ学びを積み重ねていくことをおすすめします。勉強を継続するために大事なのが、習慣化です。これから解説するポイントを参考に、できるだけ早い段階から受験勉強の習慣化に取り組みましょう。
まずは1問だけ…のように無理のない範囲で解く
これまで自習の習慣がなかった方が「毎日1時間勉強する」と決めて、いきなり実践するのは難しいものです。まずは1問だけ、1ページだけ、10分だけといったように簡単な目標を決めて、少しずつでも毎日続けることを目指しましょう。
手に届く位置に参考書を置く
勉強机の上など、手の届きやすい位置に参考書の置き場を設けましょう。机に座りさえすればすぐに勉強を始められる環境を作ることで、気が散ってしまう前に、勉強に手をつける流れを作れます。
スキマ時間を活用して勉強をする
勉強は、必ずしも自宅の机に向かって取り組むものではありません。電車・バスでの通学時間などのスキマ時間を活用することを意識しましょう。「1年生から毎日1時間なんて無理」と思った方も、20分のスキマ時間での勉強を1日3回行えば、無理なく目標をクリアできますよ。
タイムスケジュールを作成する
受験勉強は、事前に綿密な勉強計画を立てて進めていく必要があります。勉強時間以外も含めた1日のタイムスケジュールを作成し、何時頃なら勉強ができそうか、どこにスキマ時間があるかを毎日把握しましょう。計画通りに実践するためには、細かな予定のメモも端折らずに管理・設定することが大切です。
適度に休憩を挟む
より効率良く勉強を進めるためには、適度に休憩を挟むことが欠かせません。25分間の勉強と5分間の休憩を繰り返す「ポモドーロ法」を取り入れたり、土日も学校の時間割と同じスケジュールで勉強・休憩をしてみたりと、集中力を高められる方法を探してみてください。
まとめ
大学受験のための勉強は、高校1年生のうちから少しずつ積み重ねていくのがおすすめです。以下の目安を参考に、まずは毎日1時間を目指して、勉強の習慣化に取り組んでみてください。
【学年別・大学合格に必要な勉強時間の目安】
| 勉強時間の目安 | |
| 高校1年生 | およそ450時間 |
| 高校2年生 | およそ950時間 |
| 高校3年生 | およそ1,800時間 |
| 高卒生（浪人生） | およそ2,000時間 |
受験勉強に充てる時間は、人によって差が大きいものです。周囲の人に合わせるのではなく、自分の現在の学力と志望校のレベルを踏まえて、長期的な目線で不足のない勉強計画を立てましょう。
なお、当ブログの以下の記事では、受験勉強をするにあたって必要不可欠な参考書の正しい選び方や参考書選びのコツ、高校生におすすめのわかりやすい参考書と教科別・志望校別におすすめの参考書、参考書を買ってから効率よく勉強するためのコツや注意点、参考書の使い方や読み方・書き込みのコツについても紹介しています。是非こちらも参考にして志望校合格を勝ち取ってください。
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